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【高砂熱学工業】長期発行体新規:A /安定的 ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 16d1004

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http://www.jcr.co.jp/

16- D- 1004 201 7 年 2 月 2 0 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

高砂熱学工業株式会社

(証券コード:1969)

【新規】

長期発行体格付 A− 格付の見通し 安定的 発行登録債予備格付 A− ■ 格付事由

(1) 空調設備工事最大手。1923 年の創業以来培ってきた室内空調制御やエネルギー最適利用における技術力 に定評がある。オフィスビルをはじめとする一般空調からクリーンルームなどの産業空調まで幅広い分野 に対応でき、特に大規模オフィスビル工事に強みを持つ。16/ 3 期の売上構成比(単体ベース)は新築工 事が 45.5%、リニューアル工事が 54.5%と売上の過半がリニューアル工事であり、過去に手掛けた豊富 な施工実績をリニューアル工事の受注につなげている。

(2) 首都圏における再開発に伴う空調工事の取り込みや採算重視の受注を背景に、当社収益は堅調に推移して いる。豊富な手持ち工事量や受注時採算性を考慮すれば、当面は現状程度の収益維持が可能とみている。 また、実質無借金を続けるなど、健全な財務基盤を有している。今後、収益源の多様化に向けて積極的な 投資が見込まれるが、資本蓄積が進むことで財務基盤の健全性は保たれると考えている。以上を総合的に 判断し、長期発行体格付を「A - 」、見通しは「安定的」とした。

(3) 国内空調工事需要は当面、首都圏を中心としたオフィスビル建設などにより底堅く推移すると予想される。 一方、長期的には新築オフィスビルの減少や国内企業による生産拠点の海外移転により、需要が弱含む可 能性がある。当社は収益の大半を国内空調工事で稼いでおり、将来、空調工事需要が減少した場合でも着 実に収益を確保できる事業基盤の構築が課題とみられる。次期中期経営計画(18/ 3 期∼20/ 3 期)ではビ ルライフサイクル全般にわたり収益を獲得するビジネスモデルへの転換を進める方針である。ファシリテ ィマネジメント(施設・環境の企画管理)・プロパティマネジメント(不動産管理)事業の拡大によるス トックビジネスの積み上げや両事業を通じたリニューアル工事の受注量増加により収益安定化を実現でき るか確認していく。また、海外事業の再構築の取り組みにも注目している。

(4) 17/ 3 期の営業利益は95 億円(前期比 2. 3%増)と 2 期連続の増益計画である。工事需要の中心地である 首都圏への人員 シフトによる施工量増加や 生産性向上に伴う工事原価 抑制が寄与するとみている 。18/ 3 期は過年度に受注した低採算・不採算工事が殆どなくなっていることや手持ち工事の順調な消化が見込ま れることから堅調な収益となる見通し。

(5) 17/ 3 期第 3 四半期末時点の自己資本比率は 48. 9%と、財務指標は良好である。次期中期経営計画では M&A を中心に成長投資(投資額 350 億円)を積極化する方針である。今後、投資が実行される際には有 利子負債の増加が見込まれるが、手元流動性の厚さや当面のキャッシュフロー創出力を考慮すれば、財務 に与える影響は限定的とみている。

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http://www.jcr.co.jp/

■ 格付対象

発行体:高砂熱学工業株式会社 【新規】

対象 格付 見通し

長期発行体格付 A- 安定的

対象 発行予定額 発行予定期間 予備格付

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http://www.jcr.co.jp/

格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 2 月 20 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎

主任格付アナリスト:窪田 幹也

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の

種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、

「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) 高砂熱学工業株式会社

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表

・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明

・ 格付関係者が提供した格付対象の商品内容に関する書類

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、

当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■用語解説

予備格付:予備格付とは、格付対象の重要な発行条件が確定していない段階で予備的な評価として付与する格付です。発行条件が確定した場合には 当該条件を確認し改めて格付を付与しますが、発行条件の内容等によっては、当該格付の水準は予備格付の水準と異なることがあります。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス

に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)

項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。

■ 本件に関するお問い合わせ先

参照

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